最近と言うか、1か月以上前に読んだ本です。
「最近読んだ本」シリーズは、アクセス数が少ないので萎えますが、ぼく個人としては力を入れたいテーマなので、継続します。
「エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」」
生島 淳
NHKBS、ワールドスポーツMLBの司会でもおなじみ、ノンフィクションライター生島淳氏の本。
延べ10時間以上のインタビューをまとめたものとのことだが、残念ながらNHKの「勝利へのセオリー」で放送された内容とほぼ同じでありました・・・。矢野大輔氏の本ぐらい濃い内容と期待していたが、残念・・・。
とは言うものの、興味深かったのは、エディー・ジョーンズ氏(以降、著者に倣ってエディーさんと書きます。)がヘッドコーチに就任するにあたり、国内の優れた指導者に日本人を指導するためのヒントを聞き行っていたとのくだり。エディーさんは日系の方だが、日本人を指導するのは相当難しかったのだろう。
ちなみに、この本を読了したのは、ワールドカップの南アフリカ戦よりも前。この本には、エディーさんと選手たちが反目しあうことも多くなったとも書かれていたので、ワールドカップは大丈夫かよ?って思っていました。ところが始まってみると、みなさんご承知のとおりの素晴らしいプレーの数々。中でも、南アフリカ戦のラストワンプレーは、すごかった。しかも、後々語り継がれるであろうこのプレーには、エディーさんからの「ショット(ペナルティゴール)」の指示に従わず、フィールド上の選手たちの判断で「トライ」を選択したという後日談までくっついて、より印象的なプレーとなりましたよね。
で、この後日談、この本を読んでなかったら「へぇーっ」と納得してたかも。と言うのも、エディーさんって選手以上に同店では満足しない人のようですよ。もしかしたら、あの場面で選手達は自分の指示に従わないと踏んだエディーさんが、あえて「ショット」の指示を出したのではないかな?フィールド上に送り出した選手たちは、もう自分の手を離れて、自立した正しい選択ができる選手に成長していると信じて。
そんな気がしました。そこまで選手たちを指導、そして掌握していたのではないだろうか?なんだかスゴイな。そして、優れた指導者に出合えた選手たちをうらやましく思いました。
No comments:
Post a Comment