FACTFULNESS ファクトフルネス
ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 著
上杉周作、関美和 訳
ファクトフルネスとは、著者であるハンス・ロスリング氏の造語で、人が持っている10の本能・思い込みに左右されず、データを基に世界を見つめることをいいます。
分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
ネガティブ本能 「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
直線本能 「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
パターン化本能 「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
犯人捜し本能 「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
これらの本能・思い込みを持っているかを分からせるための13のクイズ(3択問題)が冒頭に載っているのですが、結構間違えました。いかに世の中のことを知らずにいたのかと、自分でも驚きです。ぼーっと生きていたんだなぁ・・・。チコちゃんに叱られそうと思っていたら、2017年に14か国12,000人に行ったオンライン調査の結果、チンパンジーが当てずっぽうに答えを選ぶ場合よりも正答率が低かったそうです(^^;)。
例えば、こんなクイズなのですが。
世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?
A 20%
B 50%
C 80%
いくらかでも電気を使える人は、世界にどのくらいいる?
A 20%
B 50%
C 80%
どうでしょうか?
その他のクイズと答えは、こちら(https://www.gapminderdev.org/ignorance/ignorance-test/)でも確認できるので、ぜひやってみてください。
では、印象に残ったフレーズを紹介します。
「変わらない文化などない」
「積極的に知識をアップデートする」
このフレーズに出会い、身近にいい例があるなって思いました。
オリンピック、パラリンピックが1年後に迫り、「エスカレーター乗り方改革」がすすめられています。つまり、知識のアップデートが求めれれています。
大阪万博以降に根付いたんでしたっけ?エスカレーターに乗るとき片側一方を歩いて上る人のために空ける日本固有の文化がありますが、エスカレーターは、歩かず2列に並んで乗るのが正解なんですよね。ちょっと前まで知りませんでした。エスカレーターに乗る機会は少ないけれど、「エスカレーター乗り方改革」、勇気を出して実践してみようと思います。ひとりひとりがコツコツと乗り方を変えていけば、いずれ文化が変わると信じています。ファクトフルネスを実践しよう。
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