Tuesday, March 26, 2019

最近読んだ本「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
 山崎圭一

まず、「一度読んだら絶対に忘れない」ってのは、ウソというかあり得ないですが、歴史の流れを掴むという意味では良い本だと思いました。
一方、平易な言葉でストーリー性を持たせて書かれていることは、斬新。しかし、本書の謳い文句である年号が出てこないという点は、果たして良いのか悪いのか?
ぼくは、世界史が点数を稼ぐ教科だったから、不得手とされる方の気持ちが分からないのかもしれません・・・。世界のあちらこちらを旅してみたいなって思えたら、世界史好きになると思いますが、いかがでしょうか?

Saturday, March 2, 2019

最近読んだ本「みかづき」

みかづき
森 絵都

直木賞作家、森絵都さんの作品。学校での教育を太陽、塾での教育を月と捉え、学校で太陽に照らせることの無くなった子供を月が照らすことで輝かせるという理想を追求してゆく女性の物語です。
大らかな心を持った大島吾郎との出会いを皮切りにジェットコースターのような彼女の人生が見事に描かれ、そしてその娘、孫へと彼女の理想が受け継がれていくという展開に、ウルっときてしまいました。
もう小説は読まないと決めていたけれど、入院した病院の書架にあったので手に取りました。NHKの永作ちゃん酒宴の同ドラマも見ましたが、それでは描き入れない内容の濃い作品で、久しぶりに読んで良かったと思える小説でした。