Saturday, February 29, 2020

最近読んだ本「究極歩き方」

究極の歩き方
アシックス スポーツ工学研究所

 最近読んだ本と書いたけど、実は昨年11月に読んだ本です。昨年2月に骨折してから歩き方が変になり、リハビリの終了までに治すことができませんでした。なので、何かをヒント得られるかな?と思い、読んでみました。

 アシックスが書いていますが、同社のシューズの宣伝はそんなに無くて、ウォーキングシューズとランニングシューズの違い、ウォーキングとランニングの違いとか、面白い内容が盛りだくさん。ぼくの歩き方を治してくれるヒントは得られなかったけど、書いてあることを実践したら、次のとおりすごくいいことがありました。

「ファストウォーキングのすすめ」
 ウォーキングは、ランニングに比べヒザなどのケガのリスクが少ないようです。それは、ウォーキングでは体重を2本の足で支えるが、ランニングでは1本の足で支えることになるから。体重が分散されるんですね。かつ、「ファスト」を付けた「ファストウォーキング」が、なおいいみたい。

本書で言うファストウォーキングとは、「時速7キロ」で歩くこと。なぜ時速7キロって?ところは、以下のとおり本文を引用します。この事実、すごいですよ。

---引用はじめ---
 ランニングのほうはスピードを上げれば上げるほど、エネルギー消費も比例して増えていきます。一方、ウォーキングでは、ゆっくり歩いているときのエネルギー消費量はさほどでもないのに、スピードを上げると加速度的にエネルギーが消費が増えることが報告されています。
 特に重要なポイントは、次の3点です。
・時速8キロの場合、歩いても走っても、エネルギー消費量はほぼ同じになる。
・時速8キロより遅い場合、歩くより走った方が、エネルギー消費量は多くなる。
・時速8キロより速い場合、走るより歩いた方が、エネルギー消費量は多くなる。
つまり、ウォーキングであっても「時速8キロ以上で歩く」のであれば、運動効果はランニングより大きいということです。それ以上のスピードになると、ランニングとのエネルギー消費量の開きは、どんどん大きくなっていきます。
---引用終わり---

 これ、すごくないですか?なおかつ、ウォーキングの方がケガのリスクが低い。で、時速8キロじゃなくて7キロってのは?
 徐々に歩く速度を上げていったとき、自然と走り始める速度(PTS:Preferred Transition Speedと言う)が時速7キロ台。つまり、エネルギー消費量がランニングに近づきつつ、自然と走り出さないギリギリの速さが時速7キロ程度ってことで、「時速7キロ」が薦められているんです。

 昼休みにウォーキングするようになってしばらく経つけれど、本書を読んでから、時速7キロを目標にした「ファストウォーキング」をするようにしました。たぶん、効果が出てるような気がします。体重が劇的に落ちました(^^;)。
 この他、本書にはフォームの説明等、もっともっといいことが書いてあるんだけど、長くなっちゃうから書けません。なので、読んでいただいた方がいいかな。

 以下、蛇足ですが・・・。
 ぼくの肩には、このレントゲンのように石灰化した塊がありまして、それが激痛を招いていました。昨年夏は、これがひどくて自転車にも乗れないほど。お医者さん曰く、「運動するといい」ってことなんだけど、「動かすと痛いんだよっ!」て感じでどうにもなりませんでした・・・。それが、この「ファストウォーキング」を実践して肩の痛みが引きました。速く歩くのに腕をかなり振るんだけど、それが良かったみたいです。「運動するといい」とのお医者さんの言うとおりだった訳だけど、まさかそれが「ウォーキング」だったとは。驚きました。

 みなさん、歩きましょう。