Friday, December 11, 2015

最近読んだ本

近代史に興味が出てきて、いくつかの本を読んでるんですが、そんな中で目に留まった本です。
「「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告」
エマニュエル・トッド

冷戦が終結してEUが出来上がって、そのEUが東方へと拡大しています。が、実際はドイツの一人勝ちの状況なんです。ドイツって国は、その指導者たちが支配的立場に立つとき、彼らに固有の精神的不安定性が生み出されてきた歴史があるんですが、これは、第二次世界大戦以降起きていません。しかし、今後そうならないという蓋然性は低下していると、トッド氏は述べています。
その他、ロシア、アメリカとの関係からドイツの危うさを披露してくれているのですが、トッド氏は、フランス人。そのせいか、かなりドイツを嫌っている感がありますね。なので、ちょっとオーバーなんじゃないかって記述もあるけれど、興味深い内容でした。
ただ、この本の翻訳がちょっとね。変な文章なんですよ。その点が残念でした。

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